今春、最難関の東京大学に進学が決まった小林くんと鈴木くん。二人は、同じ埼玉県立浦和高校の出身であるうえ、文系、理系の違いはあるものの、ナビオ南浦和校東大コースで学んだ仲間だ。しかし、実は東大コースの英語の授業が一緒だったほかは特に接点がなかったため、お互いにうわさは聞いていたが、ほとんど話したことはなかったという。
「鈴木くんは、すごく優秀だと聞いていました。高2のとき、センター模試で1位をとったという話だったし、すごい人なんだな、と(笑)。サッカー部と両立しているのもすごいと思っていました。僕もサッカーが好きで、やりたい気持ちもあったので。」(小林くん)
「小林くんについては、文系に、運動神経抜群で超優秀な人がいるって聞いていました。クールな雰囲気で近づきがたいと思っていたんですけど、今日話してみたら、すごくいい人だったんで、今まで話さなくて惜しいことしたなと思いました(笑)。」(鈴木くん)
二人はそれぞれに東大を目指していたわけだが、どちらも周囲から「合格は確実だろう」と思われていたので、「落ちたらカッコ悪いな」と思っていたそうだ。
「入試の手ごたえはまあまあだったので、あとは運次第だと思っていました。発表の日は寝坊して遅れて行ったので、大学に着くまでの間に、すでに発表を見て肩を落として戻ってくる人とすれ違ったり、合格した友達から『受かった』というメールがきたりして(笑)、プレッシャーを感じました。自分の番号を見つけたときは、ほっとしました。」(小林くん)
「入試が終わるまではとにかく強気でいようと思っていたので、周りには『落ちるはず、ないっしょ!』などと強がっていたんですが、もともと苦手な理科が予想以上にできず、その分英語はできたものの、結果はどうなるかわかりませんでした。発表は午後からで、それまで何をしていいかわからず、走ってました(笑)。大学に着いたら掲示板の前は人だかりができていたので、まず遠目で番号を確認し、それからゆっくり5回くらい見直しました(笑)。そのあと、東大のアイスホッケー部の人に胴上げされたんですが、そのとき受験票を落としてしまったみたいで、手続きはできたものの、大事な思い出の品がなくなってしまいました(笑)。」(鈴木くん)
小林くんは中1から栄光ゼミナールに通い、高校入学後、そのままナビオに入った。
「栄光ゼミナールは早慶を目指す人が多かったので、県立志望の僕はちょっとアウェーな感じでした(笑)。でもそこで早慶に行かず、県立を選んだからには東大を目指そうと思ったんです。浦和高校では、文系・理系それぞれ10位以内なら東大に受かると言われているので、まずはそれを目指そうと思って、学校の成績をとるために頑張りました。」
鈴木くんは中3で栄光ゼミナールに入り、やはりそのままナビオに入った。
「栄光ゼミナールに入る前は塾に対して批判的だったんです。でも実際に行ってみたら、先生と生徒の仲がよくて、自分よりできる人がいて、見方が変わりました。ナビオでは、高1、高2で受けた英語の授業が、自分にとってのターニングポイント。実は英語が苦手で、下のレベルのクラスからのスタートだったんですけど、そこで教えてもらった先生のおかげで英語が一番の得意科目になり、さらに上を目指す気持ちになりました。」
そして、高3で受けた東大コースの英語の授業は「普通の授業とは違う、深い内容だった」と二人は口をそろえる。「英語を根本的に違う視点から見ていて、考え方から学びました。雑談も多いのですが、そこにも学ぶ部分があって、聞き入ってしまう。先生のオーラがすごいんです。」
東大コースでは「自分よりできる人が何人もいて、『こいつには負けない』と自分の中で決めて頑張った」という鈴木くん。また、小林くんは、「数学のテストゼミは、東大入試と同じ形式でテストをして解説を聞く授業で、実践に役立った」という。
小林くんは夏の合宿にも参加した。「夏期合宿は、集中的に勉強できてよかった。厳しく締めるのではなく、大人として扱ってもらって、成長を感じました。」
小林くんは特にスランプもなく、ずっと淡々と勉強をこなした。模試の結果は、いつもBかCだったという。一方、高3の夏の終わりまで部活動を続けた鈴木くんは、東大模試を2回しか受けることができなかった。
「手ごたえは変わらないのに、1回目はA判定で2回目はE判定。2回目のあとは、東大コースの先生に『A判定で調子に乗らなくてよかったな』と言われて、そこからまた頑張る気になりました。」
二人に共通しているのは、将来の希望がはっきりしていること。小林くんは外交官、鈴木くんは数学教師。
「中学のころから合唱を続けていて、高3の5月に、出身中学の合唱部のベルギー遠征にOBとして参加したんです。そこで外国の人たちと話す機会があり、考え方などを知って、とてもおもしろいと思いました。」(小林くん)「中学校時代の数学の先生が、すごく尊敬できる人だったんです。数学だけでなく、スポーツもできて、誰からも慕われる先生で、自分もそんな教師になりたいと思っています。」(鈴木くん)
東大でも、それぞれの夢を叶えるための力を磨く。
「まずは、英語と、国連で主流となっているフランス語をしっかり勉強したい。サークルは運動系で。フットサルやヨットにも興味があります。あとは、高校時代と違って大学には女子がいるので、どうしようかな、とちょっと不安です(笑)。」(小林くん)
「大学では興味を持った勉強を極められるのが楽しみ。東大には今まで以上にできる人たちがいると思うので、そういう仲間から、うんと刺激を受けたいですね。サークルは、小6までやっていたテニスがいいかなと思っています。」(鈴木くん)
