

井上くんは中2のころから栄光ゼミナールに通い、高校受験をして、そのままナビオに入った。しかし、高1の途中で、一度ナビオをやめようと思ったことがあるのだという。
「中学時代、実はあまり本気で勉強したわけではなくて、高校受験も妥協してしまったところがありました。高校に入学してからも、まだ大学受験という意識はないし、周りも塾に行っていない友達ばかりで、僕もサボりたくなってしまって...。でも、ナビオの先生に『それは甘えてるだけでしょう? 自分に甘いよ!』と言われて、思いとどまったんです。」
先生は、「高1から勉強を続けておかないと、大学受験には間に合わない。英文法だけでもやっておいたら?」とアドバイスしてくれた。
「あのとき先生が止めてくれなかったら、早稲田に合格するのは無理だったかもしれない。今考えたら、本当にありがたかったと思います。」
高1では英語のみだったが、高2からは古文も選択。そして高3では世界史も選択し、苦手な英語は標準クラスのマスタリーコースで、得意な国語は早慶上智を目指す上位クラスのSKJコースで勉強することになった。
「でも最初は、国語でSKJに入る自信はなかったんです。ぎりぎりで上がれた感じだったし、ついていけるのかなと不安でした。」
しかし、先生から「大丈夫! やっていけるよ」という励ましをもらって決意。そのころは、青山学院大を第一志望に考えていた。
「早稲田大はまったく考えていませんでした。成績も達していないし、自分には関係ない学校だな、と(笑)。夏ごろから、ナビオの先生方に『早稲田受ければ?』ってずいぶん勧められたんですけど、オープンキャンパスにも行かなかったし、それどころかパンフレットすら見ていませんでした。」
夏のオープンキャンパスは、青山学院大のほかに明治大にも行った。夏にはまだ受験する学部もはっきりしていなかったが、明治大で受けた経営学部の模擬授業がおもしろかったので、経営の方向に進むことを決めた。
「明治大は雰囲気や施設も良かったので、そのころは、青学大か明治大か、どちらかに行ければいいなという感じでした。」
そんな井上くんが、早稲田大学の受験を決めたのは12月。秋ごろから模試の成績も上がり、ついに意志を固めることになる。
「英語もSKJに上がることになったんですが、そのときもやっぱり自信がなくて迷いました。でも、先生方がみんな『12月からでも上がれよ』って言ってくれたんです。なかには授業中にこっそり『自信持って行けよ』って声をかけてくれた先生もいて、うれしかったですね。英語のSKJコースでは、12月に上がったということで、席は一番前を指定されて(笑)、しっかりめんどう見てもらいました。」
先生方が井上くんの背中を押し続けてくれた。
受験勉強は、「つらいとは思わなかった」という井上くん。
「やるべきことを考えて、それをこなしていったんですが、一日にやる量はそんなに多くしないようにしていたし、睡眠もちゃんととっていました。長時間やってもだらけるだけかなと思ったし、疲れたら次の日にまわすようにして、自分なりに調節しました。」
勉強の内容や方法は、いつもナビオの先生に相談して決めた。
「先生には、とにかく相談しまくっていました。最初のころは何をやればいいかさえもわからなくて、先生には『いっぱいあるでしょ!』と言われました(笑)。参考書を薦めてもらったり、○○大学の赤本をやってみたら、と指示してもらったりして、ありがたかったです。」
同じ勉強をするなら、効果的なやり方でやりたい。――そう考えた井上くんは、先生方に徹底的に相談することで、上手に受験勉強を乗り切ったのだ。
そして迎えた早稲田大の入試。
「早稲田大の入試は遅いんですよね。センター受験もしたので、入試が全部終わるまで長かったです。友達がみんな受験を終えていくのに、自分だけ最後に第一志望でいつまでも落ち着かなくて...その時期はつらかったですね(笑)。」
商学部は、もともと過去問もできていたし、本番も手ごたえがあったが、発表はさすがに緊張したという。
「家で、一人で電話をかけたんですが、『合格』って言われても、最初は『え?』っていう感じで。5~6回かけ直して、それでも『マジで?』って思っていました(笑)。そのあと、大学から書類が送られてきて、やっと安心しました。」
大学ではどう過ごしたい?
「早稲田大はサークルがすごく多いと聞いているので、そこでたくさんの人に出会うのが楽しみです。いろいろな先輩にいろいろな話を聞いて、影響を受けて、将来も、そのなかで考えていきたいと思っています。」
最後に後輩へのメッセージを。
「オンとオフの切り替えを大事にしてほしいですね。休憩中にラウンジでしゃべっていても、勉強するときはきっちり切り替える。逆に休憩中はしっかり頭を休める。それが大切だと思います。あとは、後悔しないように、自信を持って最後までやりきってほしいと思います。」
元旦の午前2時ごろ、近所の神社にお参りに行って買ってきたお守りや、大阪に単身赴任中のお父さんが送ってくれた北野天満宮のお守りなど、3つのお守りを愛用のバッグにつけていた。「ただ、受験生丸出しになっちゃうのは恥ずかしかったので、いつもファスナーのなかに隠していました(笑)。」

