

悠美さんと詠美さんは、とても仲の良い双子の姉妹。今春、2人はそれぞれの第一志望校である国立大学の歯学部と医学部に進学する。お父さんが医師、お母さんが元看護師、3歳上のお姉さんが大学の薬学部に在学中という家庭で、2人も自然に医歯薬系を志望するようになったというが、合格までの道のりはまったく違うものだった。
2人は小5のときに、中学受験を目指して栄光ゼミナールに入塾。悠美さんはそのまま受験をして私立の中高一貫校に進学したが、詠美さんは小6のときに「部活動もしたいし、遊びたいし、自分には私立中学は向いていない」と考えて、受験はしないで地元の公立中学に進学した。
「双子だけど、性格は全然違うんです。だから、進むコースが違うのは、自然な感じでした。」
その後、詠美さんは中3で再び栄光ゼミナールに入塾、高校受験を経て、ナビオに入った。栄光は自宅から近い自治医大校に通っていたが、ナビオは高校に近い宇都宮校に通った。
「栄光もナビオもアットホームで、塾なのに(笑)気を遣わなくていいところが気に入っていました。それでいて、勉強しなくてはという気持ちになる雰囲気もありました。私の教室は、大阪大学を目指す人は少なかったんですが、しっかり対策をやってくれて、おかげで本番では、課題だった数学がすごくよくできたんです!」
一方、悠美さんは、学校の勉強を中心に、塾には通わずに中高生活を送っていたが、高2の終わりごろに体調を崩してしまう。
「学校は学習指導に熱心で、自分自身、そのなかですごくがんばっていました。宿題も多かったし、それ以外に自分でやりたい勉強もあって、文字通り、勉強漬けの毎日でした。それがつらいと思ったわけではないんですが、急に糸が切れたみたいに、まったく勉強が手につかなくなってしまったんです。」
悠美さんは、通信制の高校に移ることを決意する。家族も「自分で決めたことだから」と特に気にしすぎることもなく、見守ってくれたという。そして、大学受験に向けて、自分で勉強を進めていた悠美さんが、ナビオの門をたたいたのは高3の夏休み明けだった。
「さすがにこの時期からでは志望校に合格するのは難しいかな、とあきらめそうになっていたんですが、ナビオの先生方は『まだまだ大丈夫だよ』と励ましてくださって、本当に行って良かったと思いました。AO入試の面接も何度も練習してもらったので、本番は緊張しないで、リラックスして臨むことができました。」
2人は、志望校を決めたいきさつもまったく違う。悠美さんは、お父さんが仙台出身ということで、以前から東北大学にあこがれていたので、さらに体調を崩したこともあり、ご両親と話してお父さんの実家に近い東北大学に決めた。詠美さんは、高3の夏、大阪大学のオープンキャンパスに行き、「キャンパスに自然がいっぱいで、すごくきれい。すっかり惚れてしまって(笑)、絶対ここに行こう! と決意した」という。
家での受験勉強は、2人一緒にしたのだとか。
「悠美の部屋にコタツがあるので、そこで2人で向き合って勉強していました。お互い、集中している人がそばにいたので、やる気になりました。わからないところを教えあったり、勉強法について相談したり、気分転換におしゃべりしたり。2人一緒だったから、ここまで来られた。1人だったら合格できなかったかもしれません。」
悠美さんはコツコツと積み上げるタイプ、詠美さんは一気にガーッとやるタイプ。模試の結果は、「悠美の方が良かったけど、得意分野は競い合うこともあった」そうだ。2人の受験生活を支えてくれたのは、お互いの存在と、「モチベーションが下がると励ましてくれたナビオの先生」(悠美さん)、
「お互いつらいけど、絶対合格しようと励まし合った友達」(詠美さん)だったという。
そして迎えた入試本番。2人そろってセンター試験を受け、まず、悠美さんが一足早く、AO入試で合格を決める。
「合格発表は、仕事を抜けて帰ってきてくれた父と一緒に家のパソコンで見ました。試験のときは緊張しなかったのに、発表を見る前はすごく緊張してしまって。合格がわかったときは、『終わったー』と思って、風船の空気が抜けるみたいな感じで(笑)一気に力が抜けました。」
詠美さんは、私立の入試が終わってから国立大学の本試験までの間、ちょっと気が抜けてしまったが、「このままじゃダメだ!」と自分に活を入れ、最後の1~2週間、「死ぬ気でがんばった」という。発表は、お父さん、お母さん、悠美さんも一緒に、家のパソコンで見た。
「私は、『ある!』と思って放心状態に(笑)。かわりに家族が大騒ぎして喜んでくれました(笑)。」
今後の抱負は、「大学受験は通過点。本番はこれからなので、がんばりたい」という悠美さんと、「今までとは全然違う環境で、いろいろな人と関わり合い、視野を広げたい。勉強も怠らず、両立させたい」という詠美さん。いよいよ親元を離れ、違う土地で、それぞれの夢に向かう生活が始まる。
最後に、後輩にメッセージを。
「行き詰まらないことが大切です。プレッシャーを感じすぎず、自分のリラックス法を探して乗り切ってください。」(悠美さん)
「絶対にあきらめないこと。どんなにできなくても、あきらめなければ希望は見えます!」(詠美さん)
勉強で行き詰まったときは、音楽を聴いて気分を変えた。お気に入りは「RADWIMPS」。 試験会場へ向かうときも教科書を見たり音楽を聴いたりして、余計なことを考えないようにリラックスを心がけた。
中学時代の友人からもらったキットカット。すべての試験会場へ持って行った大切なお守り。合格したら食べるつもりだったが、「お守りだか ら食べられません」と未だ開封されていない。

