大学入学共通テストの出題傾向

2021年度の大学入試は、大学入学共通テストの導入に加え、新型コロナウイルス感染症拡大の中での入試となりました。様々な要素によって大きな変動があった2021年度入試の結果を踏まえ、今後の入試動向について解説します。

1大学入学共通テスト
英語・数学の出題傾向

導入初年度となった大学入学共通テストは、大学入試センターから事前に示されていた基本方針である「大学教育の基礎力となる知識・技能や思考力、判断力、表現力を問う問題作成」の意図を反映した出題となりました。2017年、2018年に実施された2回の試行調査、2021年度の2回の本試験から見える英語・数学の出題傾向について解説していきます。

1-1. 英語の出題傾向

センター試験から変更されたポイント

<リーディング>

  • 発音・アクセント問題・整序英作文問題が無くなった。
  • 試験全体で使用される語数が約5,400語となり、センター試験よりも1,000語以上が増加した。
  • 読解問題のみの構成となり、英文の内容がSNSのやり取りやWEBサイトなど実生活に即したものに。
  • 「難しい文章を正しく読む」よりも「身近な話題を扱った文章を速く読む」ことに重点が置かれた。
  • 図表やグラフなど複数の資料から必要な情報を読み取り、整理して考察する「課題解決型」が出題された。
  • 「fact(事実)」と「opinion(意見)」を区別して選択するなど、これまでにない出題傾向が見られた。

<リスニング>

  • リーディングとの配点比率が4:1から1:1に変更された。
  • センター試験ではすべて2回読み上げだったのが、6問中4問が1回のみに。
  • 聴き取った内容を答えるのではなく、要点の整理や図表内容を含めた答えを求める出題に。

リーディングでもリスニングでも、基礎ありきの応用力や実用性が試されています。単語の暗記や英文法の理解も大切ですが、これまでとは異なる独自の対策が必要と言えます。

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1-2. 数学の出題傾向

センター試験から変更されたポイント
  • 全体を通して計算問題が減少し、複数の選択肢から当てはまるものを選ぶ問題が増加。
  • 必答問題では、問題を抽象化し、一般的関係の把握力を問う出題に。
  • 選択問題では、一見すると難しい課題に対して穴埋めや簡単な計算などで誘導しながら解き進める問題など、これまでにない問題へのアプローチが多く見られた。

「数学を用いて身近な問題・課題を解決する」という基本方針に沿って、第1日程の数学IAでは短距離走で早く走るためのピッチとスライドを求める2次関数が出題されるなど、総じて計算力よりも読解力や応用力を問うものが多く出題されました。

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22021年度の大学入学共通テスト平均点

2021年度の大学入学共通テストの平均点は全体的に低くなると予測されていましたが、各科目60%前後の得点率で、高い平均点となりました。

2021年度共通テスト 科目別受験者数・平均得点率(最終発表)

教科 科目 受験者数 21年度
平均得点
率(%)
20年度
平均得点
率(%)

(%)
国語 国語 457,305 58.75 59.67 -0.92
地理
歷史
世界史B 85,690 63.49 62.97 0.52
日本史B 143,363 64.26 65.45 -1.19
地理B 138,615 60.06 66.35 -6.29
公民 現代社会 68,983 58.40 57.30 1.10
倫理 19,955 71.96 65.37 6.59
政治・経済 45,324 57.03 53.75 3.28
倫理・政治・経済 42,948 69.26 66.51 2.75
数学 数学I・A 356,493 57.68 51.88 5.80
数学II・B 319,697 59.93 49.03 10.90
理科① 物理基礎 19,094 75.10 66.58 8.52
化学基礎 103,074 49.30 56.40 -7.10
生物基礎 127,924 58.34 64.20 -5.86
地学基礎 44,320 67.04 54.08 12.96
理科② 物理 146,041 62.36 60.68 1.68
化学 182,359 57.59 54.79 2.80
生物 57,878 72.64 57.56 15.08
地学 1,356 46.65 39.51 7.14
外国語 英語(リーディング) 476,174 58.80 58.16 0.64
英語(リスニング) 474,484 56.16 57.56 -1.40

※2021年度の受験者数は第1日程、第2日程の合計人数、平均点は第1日程の得点調整後の数値

※出典:「大学入試センター発表資料」より

第1日程の[理科②][公民]は、20点以上の平均点差が生じたため、得点調整が行われました。
得点調整前の平均点は、以下の通りです。
[理科②]では、「生物」が72.65点に対して、「化学」は51.06点、「物理」は57.82点。
[公民]では、「倫理」が71.96点に対して、「政治・経済」は49.87点、「現代社会」は51.96点。
「化学」「物理」「政治・経済」「現代社会」の素点に応じて最大で9点加算されています。

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